• まちスポ仙台を知る

    まちスポ仙台を知る

    ABOUT

    • まちスポ仙台とは

      まちスポ仙台のビジョンやスタッフ紹介をご覧いただけます。

    • 団体概要

      団体概要、情報公開、アクセスなどの基本情報を掲載しています。

  • 活動を知る

    活動を知る

    ACTION

    • 活動紹介(activities/index.html)

      活動紹介

      まちスポ仙台は「ひろげる」「うみだす」「そだてる」の3つを軸に活動しています。

    • ひろげる

      既に想いをもって活動を進めている方同士をつなげて、更なる活動の広がりをつくります。

    • うみだす

      地域課題を新たな仕組みを生み出すことで抜本的・持続的な課題解決を目指します。

    • そだてる

      若い世代のまちへの関心・興味をはぐくみ、次世代のまちづくりを担う人材育成を行います。

  • 交流スペースを利用する

つながるみつける日記 ・episode7・

学びをシェア

つながるみつける日記とは

みなさんこんにちは!

まちづくりスポット仙台でインターン生として活動している嶺岸ほのかです。このブログでは、まちづくりスポットで活動されている団体さんの想いやお困りごとなどを私なりの視点から発信し、団体さん同士がつながるきっかけとなることを目標としています。

「人と人のつながり」を大切にしながら、私自身も学び、成長する日々です。このブログを通じて、新しい発見や繋がりが生まれるきっかけになれば嬉しいなあと思います。

ぜひぜひ、この記事を読んだら、気軽に反応もらえると嬉しいです!

▶︎#学びをシェア

緩和ケアと出会ってから−−「介護医療もやもや解消室」田上恵太(たがみ けいた)先生にインタビューを行いました−

仙台のまちの中に、ちょっとユニークな名前の活動があります。「介護医療もやもや解消室」。医療や介護に関するちょっとした困りごとなんとなく不安なことを話せる場所として、じわじわと地域に根付いてきました。ありそうでなかった場所、モヤモヤを解消できる場所。今回、その活動の中心にいる田上先生にお話を伺ってきました。

moyamoya.jpg

ー緩和ケアとの出会い−−「こんな最期なら、怖くない」

田上先生は、東北大学大学院 緩和医療学分野のお医者さんであった2021年に、生まれ故郷でもある仙台で、医療や介護にまつわるモヤモヤを受け止めながら、地域の人たちに寄り添う活動を開始し、続けていらっしゃいます。緩和ケアに興味を持つようになったのは、大学時代に緩和ケア病棟での実習を経験したことがきっかけだったそうです。そこで出会ったのは、余命を告げられているにも関わらず、とても穏やかに過ごしている患者さんたちの姿。

「死ぬのは怖い、って思うのが普通だと思っていたけれど、 こういうふうに最期を迎えられるなら怖くないかもって思えたんです」

その体験が心に深く残り、「自分もこんな医療のかたちに関わっていきたい」と思うようになったそうです。

モヤモヤに名前をつけて、気軽に話せる場所を

世の中には介護や医療の問題を相談できるコミュニティがいくつもありますが、わかりにくい…そうだ! もやもや解消室のほうが、もっと正直で、気持ちが伝わるんじゃないかと思い、ネーミングしたそうです。

医療や介護の制度は、内容が難しかったり、相談窓口が多岐にわたり、「こんなこと聞いてもいいのかな」とためらう方も多いそう。だからこそ、「ここなら話せる」と思ってもらえるような、安心できる場を目指しているそうです。

専門家同士の“助け合い”が力になる

「私は医療が専門。他の問題は他の専門家(看護師さん、司法書士さんなど)と連携しています。だから、ひとりで抱え込まないでほしい」

分野の違う専門家が繋がることで、それぞれの視点から解決の糸口を見つけることができます。誰かのわからないを、別の誰かがそっと支えてくれる。そんなあたたかな空気がこの場所には流れています。

気づけば5年目。小さな地域のつながりに

「最近はこんなことがありました。今の趣味は推し活です!」

この集まりでは、そんな言葉が自然に交わされます。活動を始めて5年。最初は相談者支援者という関係だった人たちも、今ではすっかり顔なじみに。

年齢も職業も違う人たちが、お互いの話を聞き合い、ときには助け合いながら、ゆるやかにつながっている様子は、まさに地域の知恵袋のようです。

どんなに頭が良くても、得意じゃない分野では困ることがあります。そんなとき、他の誰かがヒントをくれる。まさに「三人寄れば文殊の知恵」のように感じました。

話しているうちに、「あ、それならこんな方法もあるよ」と別の参加者がぽろっと教えてくれることも。相談の場でありながら、井戸端会議のようなやわらかさもこの場所の魅力です。

 よりみち話🌱 

今回のインタビューの始まりは、ちょっとした雑談からでした。「最近ハマっているものってありますか?」と聞いてみたところ、先生がにっこりしながら教えてくれたのが、「赤ワインとブルーチーズ!」という最高に相性抜群な組み合わせ。

銘柄や産地にはあまりこだわらないけれど、ぶどうの品種によって味が変わるのが面白いそうで、今日はどんな気分かな?とワインを選ぶ時間がとても楽しいのだとか。ブルーチーズは、業務スーパーで手に入るような気軽なものでOK。飾らず、自分らしく楽しむ先生のスタイルに憧れました。私もあと半年後、二十歳を迎えたら、試してみようと思います!

つながるみつける“ヒント”

介護医療もやもや解消室では、こんな方とのつながりを求めています!

・介護や医療について、誰に相談していいか分からず悩んでいる方

・「ちょっと話を聞いてほしい」と思っているけれど、相談窓口に行くほどではと感じている方

・地域の中で、人と人とのつながりを感じながら生きていきたいと思っている方

・自分の得意なことを活かして、誰かの役に立ちたいと考えている専門職の方(医療・福祉・法律など)

・これからの地域づくりや多世代交流に関心のある方

田上先生は、「決まった形があるわけではないけれど、関わる人それぞれのできること知っていることが、誰かの助けになる場になれば」と話していました。

どなたでも大歓迎です!ぜひ足を運んでみてください。

介護医療もやもや解消室連絡先:https://sites.google.com/view/iryou-hukushi-soudan-sendai

 

続けること、繋がること−−先生の願い

「この活動がいいことなのか、自分では評価できない。でも、関わってくれる人が増えて、自然に広がってきた。だから、無理に広げようとは思ってないけれど、これからも繋がってくれる人がいれば、続けていきたい」

「役に立ちたいから、どうぞ、気軽に使ってください」

その言葉に、背伸びしないあたたかさと、静かな信頼を感じました。これからも、「介護医療もやもや解消室」は、暮らしの中でふと立ち止まったとき、そっと寄り添ってくれる存在でいてくれるのだと思います。

作成・嶺岸ほのか

一覧に戻る

地域のみんなが主役。住宅エリアのまちづくりに
あなたも
寄付で参加しませんか?

まちスポ仙台は、仙台北部エリアを中心とした住宅地エリアが「選ばれるUPタウン」でありつづけるために、地域のみんなの想いや活動を日々後押しして支えています。まちスポ仙台への寄付で、ワクワクする地域を一緒につくりませんか?